ペンション・モーツァルト日記

山中湖畔・平野の森の入り口にある“ペンション・モーツァルト”の日記です。

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水素原子の遙かな旅

皆様、こんばんは。

いつも、美しいコメントをくださって、ありがとうございます。

春の宵、皆様が空を見上げますと大きな北斗七星がご覧になれます。
その北斗七星の柄のカーブをそのまま右の方へ延ばしていきますと、春の主星:赤金の見事な輝きのうしかい座のアルクトゥールス、さらには乙女座の真珠星:スピカに至る《春の大曲線》をご覧になれます。

実はこのあたりは《宇宙の窓》と云われ、この天の川銀河外の宇宙のあまたの銀河をご覧になれる場所です。
大きな望遠鏡で見ていきますと、その一つ一つはリルケの歌ったように『光りの道の向こうの端の白い都』そのままで、その目を見張る壮麗な未知の都を一つ一つ訪ね歩いてみたい衝動に駆られます。

最近、NASAの打ち上げたたくさんの探査宇宙船や世界の大天文台の高能力な望遠鏡が目を見張るような精細な宇宙の姿を伝えてくれます。
どの一枚も、火傷をしそうな目の当たりにその現場で壮大な宇宙のドラマを見せられてる気になります。
私たちの心臓が一瞬たりとも鼓動を止めないように、大きな宇宙も一つの切実な生き物のように脈動しているのだと、胸が小さな子供のように熱くなります。
そして、これらの星の写真を眺めていますと、それらの輝く光りの海の潮騒が壮麗なシンフォニーを奏でているように聞こえてきます。



08-3-12 星の形成域、LH 95




‘宇宙の美しいシンフォニー’、ほんとうにそうですね。
私たちはその演奏を最後まで聴くことはできませんが、この宇宙が終生を貫く秘めたる意志を持って何事かを成就せんとする思いを、この今の中に感じたいものです。

私たちは宇宙の中に居てとても小さいので、大きな宇宙の思いを知ることなどできないように思います。
でも、私たちの身体の中でそれぞれの細胞が、胃酸を出す細胞は胃酸を出し、肝臓の血を洗う細胞はそれを為し、みな己が役を為しながら、それらすべてが集まれば人が歌うことが成就するように、小さな私や星やこの宇宙のすべてのものが為すことを為せば、いつかはそれが思いもかけない美しいことを成就することつながるのだと思いたいですね。

ところで、フォトアルバムの多くの写真は、この宇宙のとてつもない場を捉えたものです。
それらは、地球など一瞬のうちに破壊するような激烈なエネルギーが氾濫しています。

数千億個の太陽を瞬時に破壊したような超新星爆発、膨大な数の星々を巻き込んだ大銀河同士の激突、すべてを飲み込み融解するブラック-ホールなど、なぜおまえ達はそんなことをしているの?、っておもわず聞きたくなるほどです。
しかし、それらの写真を見ても、人は美しいと思ってしまいます、なぜなのでしょう…

この美しいという、また楽しいという感動は、人が思う前に私たちの中の人知れぬ深い水底から湧き起こり、水泡が私たちの明るい意識の水面に水紋を描くように自ずと起こります。

それは、私の中にありながら私が作ったものでない命が自ずと生み出すもので、きっと命は私よりも自らと同じ生地で編まれた世界のことをより深く知っており、その由来に関わることに共鳴りし、その身を振るわせ妙珠となり私の私の元に届けられるからなのでしょう。

私たちがここにいて、小鳥が歌い、花が咲く、これらが営まれる地球もその力を与える太陽も、その生まれる前にはあの激越な場を経なければなければなりませんでした。
野の花一つ咲く場の時の地層を深く訪ねれば、そこには壮大な宇宙の激動の営みがあり、野の花一つはその産みの成果なのだと云うことを教えるでしょう。

宇宙の137億年かけた進化の最先端、その矢の切っ先の今、私がこの文を書いています。
宇宙自身が人という宇宙を見、思うものを生み出したからには、その大河の流れ行く先をきっと私たちの命は知っているのでしょう。
そして、私たちの心に美しいという花を開いて、その花の香気の中に宇宙の意志を感じさせるのだと思います。
そして私たちはその香華の中に身を深め、ただ聞くばかりです。



08-3-22  キャッツ・アイ星雲:ハッブル再調整画像





流れるモーツァルトの幻想曲ニ短調…
モーツァルトはどの一小節を聞いても、聞いたとたん‘あっ、モーツァルト!’って、思わせられます。
ピアノのドの音一音にも、そう感じることがあります。

私たちは、宇宙が奏でるシンフォニーをすべて聴き終わることはできません。
しかし、今というドの音を聞いたとたん、その果てしなく広がる響きの中に自らがあることの真実と誇りに守られて、この宇宙への信頼の虹を永遠・無限の彼方に架けることができます。

それこそ、宮沢賢治が歌った『われら、まずもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばろう 』という宇宙へ、そして生み出された人間存在への讃歌であり、アヴェ・マリア ですね。




皆様に星を見る楽しみに触れていただけます、素晴らしいソフトをご紹介させていただきます。
どうぞお楽しみ下さい。


*  【 Google Earth 】

  もうどなたもがご存じの有名な地球探検ソフト?に { S k y } ボタンがついて、宇宙探検が手軽にで  きるようになりました。

・ インストール版

http://earth.google.co.jp/download-earth.html

・ Web 版 { Sky } をインターネット上で自由に使えます。

http://www.google.com/intl/ja/sky/


* 【 Celestia 】  

  Google Sky を高機能に、宇宙船に乗って自由自在に宇宙空間を旅する気になります。
  ただ旅行範囲は少し狭いですが、低スペックのパソコンでも軽く動いてくれます。

http://download.forest.impress.co.jp/pub/win/c/celest

日本語化はこちらから、インストールに際し、おわかりにならないことがございましたら、お問い合せ下さい。

http://celestia.aqsp.net/repository/japanesefiles.zip


* 【 MITAKA 】
  
  国立天文台(三鷹)がつくった、地球から宇宙の大規模構造まで自由に移動できる本格的な
  4次元デジタル 宇宙シミレーションソフト、高スペックのパソコン向きです。

http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/



m81m82_zmaritsch_big.jpg

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